2018年7月22日日曜日
■写真展物語 第3章 第8話
【展示までの流れ】
数日前にプリント(作品A2:27枚、あいさつ文A2:1枚)の発注を行いました。これでもう、写真たちは私のコントロールが効かない世界へ旅立ってしまいました。
梅雨入り前から、ここ2ヶ月ほどテーマに合った写真が撮れていなかったので、「ほぼ」確定と思っていた展示写真。結局、最後まであがいて、ラスト1枚を撮影したのは、先日の3連休中でした。撮影後の熟成期間を置かなかったので、入れ替えるべきか迷ったのですが、決めてしまいました。これで、2月の審査応募後に撮影したものが11枚になってしまったことは内緒です。
今後は、
印刷業者さんで約1週間の印刷作業から、
額装業者さんへ直送されて、夏休み時期でもあるため、約1ヶ月の額装作業となります。
そこからさらに、
ギャラリー指定の搬入業者さんへ直送されて、ギャリーへの搬入&展示という流れです。
フジフイルムスクエアへの搬入は指定業者のみしか許されていません。どこのメーカーギャラリーでも展示作業の指定業者がいるのは普通ですが、ここでは駐車場やギャラリーへの進入も禁止されているため、赤帽で作品を運び込むというようなことはできないのです。
搬入日の数日前までに指定業者さんへ作品を送り、当日搬送から展示まですべてをやってもらうことになります。
そして、フジフイルムスクエアでは、ギャラリー1・ギャラリー2・ミニギャラリーのそれぞれで、ギャラリー内での展示作品の「撮影可/不可」を決めることができます。
私の場合、今までの展示では、すべて「撮影可」にしていましたが、今回は「撮影不可」にしようと思っています。
理由は、撮影場所が特定できたり、個人が特定できたりするかもしれない写真が含まれているからです。特に今回は、すべて人が写っている写真なので、ちょっと気を使ってしまいます。
本来なら「撮影可」にして、SNSで拡散していただく方が、来場者が増えるとは思いますが、そこにあまりこだわりはありません。
あとは、自分でも見ていないA2サイズの完成作品を楽しみにしつつ、2週間のなかで、なるべくたくさん在廊できるように、お仕事の調整(裏工作?)をするだけです。
それにしても、考え方次第では、展示スペースが半分でも、展示期間が2倍であるミニギャラリーの方が、たくさんの人に見てもらえるというメリットがあると言えるのかもしれません。
2018年7月14日土曜日
2018年7月7日土曜日
■写真展物語 第3章 第7話
【レイアウト】
展示する作品、27点が「ほぼ」確定したので一安心ですが、次にやることがあります。
そう、展示レイアウトの検討です。
写真展をするときに、個人的に最も楽しいと思っているのが「展示作品セレクト」、次いで「展示レイアウトの検討」です。
つまり、今が一番楽しまなくてはいけない時期、楽しまなくては損な時期ということになります。
そのため、恒例のやり方、「縮小した写真を表計算ソフト上で配置する」ということを楽しんでいます。
今回は、「ほぼ」同じ長さの壁面が通路を挟んで2面のみ、片面が1段、もう片面が2段と決めたので、それほど悩みどころはなく、並び順だけがすべてです。
ただ、欲張って片側をオール2段、しかもA2サイズにしたため、少し窮屈な感じになりそうなのが心配です。
過去2回の個展では、撮影場所ごとにグルーピングして、各コーナーで統一感を出してきました。今回に関しては、ミニギャラリーということで展示枚数が、今までの半分程度になっているため、グルーピングしても2~3枚になってしまい、まとまりがありません。
そこで、まったく逆の発想にしました。
なるべく「統一感が出ない」ように、「バラバラになる」ように配置することで、『似たような写真というイメージを抱かれない』ことを目指しました。
もともと、今回の展示が決まったとき、フジフイルム担当の方から伝えられたのが「背景も含めて、似たような雰囲気の写真が多いので、枚数を絞ってミニギャラリーで。」ということでしたから、何とかそこを覆す努力をしています。
バラバラにするというのも簡単そうに思えますが、けっこう難しくて、何度も並べ替えています。
1段の壁面は、左右だけ、せいぜい隣の隣までを気にすれば良いので、それほど苦労しません。しかし、2段の壁面は、上下左右斜めを考える必要があるので、バラバラ感を出すには、なかなか頭の体操になります。
並べて見ていると、人が写っているというだけで、今までの私の展示写真とは、かなり違う雰囲気になっている感じがします。
猫写歴15年目にして、ちょっとだけ自分の殻を破れたような気がしています。
みなさんにも、そんな写真をプリントでご覧になっていただけたらと思います。