隙間から出てきた三毛猫さん。
「なに、撮ってんのよ」というような鋭い視線を受け流しつつ、ひたすら動きを予測して、シャッターを切っていた朝5時の出来事。
少しだけ、モノクロ化しようかと考えたけど、右下周辺から「いやいや、カラーだろ!」という声が聞こえたような気がした。
2018年の前回個展では、それまでとは異なり、「猫」だけでなく「猫と人」というテーマで展示したのですが、そのときから、次回の展示も「猫と人」をテーマにするということは決めていました。
そして、評判が良かった「猫と人と鉄道」に限定して、写真を撮りためてみようと考えたのです。
そのころ、猫を撮影していたのは4つの駅だったので、そこへ通う回数を増やしました。
そんな中、2019年5月に偶然にも、5つ目の駅を発見したのです。
さらに、2019年12月、ある写真を撮影したことがきっかけで、今回の展示イメージとタイトルが決まりました。
ある写真というのは、「猫が写っていない写真」です。
それを家に戻ってから見たときに、次の展示では「猫が写っていない写真」も何枚か入れてみようと決めました。
さらに、5つの駅でグルーピングして、それぞれ先頭に1枚ずつ、導入の「扉」として、入れるのがいいのではないかと考えたのです。
そこで、「扉」となる写真をストックの中から探したのですが、どうしてもイメージ合う写真が見つけられない駅もあったので、自分がイメージする「扉」写真を撮りに出かけたりもしました。
そして、5章構成の物語として、
第1章 青空工場
第2章 3つのホーム
第3章 黄金色のカーブ
第4章 工場夜景
第5章 朝焼けの赤煙
という「猫が写っていない扉写真」5枚が先に決まりました。
なんとなく、写真がイメージできてしまう各章タイトルですが、今回は「猫が写っていない写真」にも力を入れたので、ちょっとだけ期待してください。
自らハードルを上げているような。。。笑
また、扉写真が決まった2020年2月~3月ごろに、「還暦を機に個展開催」ということを考え始めました。
そのあと、なかなか撮影にも行けない状況になり、長いステイホーム期間もあったので、ひたすら写真のセレクトに時間をかけることになったのです。
もしかしたら今回が最後の個展になるかもしれないという思いもあり、気合を入れてセレクト作業をしたのですが、時間がありすぎて、逆になかなか決めることができず、何度も入れ替えをするという。。。
そう、結局いつものパターンでした。
さすがに、この時間であればマスクをしないで新鮮な空気を吸って散歩することができる。
そう、近所なのに行ったことがない場所ということで、猫に会えなくとも「運動不足解消の散歩」だと自分に言い聞かせて歩いた。
しかし、予想に反して2時間で8匹の猫に出会うことができた。
これなら、夏の間は毎週、この「見知らぬ近所散歩」で良いのではないか?
3時半~5時半で近所を歩くだけだから、緊急事態宣言も、まん延防止措置も、さらにはマスクさえも別世界の出来事という気にさせてくれる。
そして、予想通りに足が痛い。。。わずか7100歩なのに、足腰が弱っている証拠だ!
そして、帰ってすぐシャワーを浴びて、帰りに買った「金のミルクアイス」を食べる時間が最高すぎる!
早いもので、今年も半分が終わってしまいましたね。
個展のたびに「写真展物語」を投稿していたことを思い出したので、また書いてみることにしました。
今回で4回目の個展ということで「第4章」という流れですが、章が進むにつれて、だんだん手抜きになってきています。
開催概要は次の通りなので、予定に入れていただけると幸いです。
【題名】工業地帯5駅物語 ~猫と人との距離感~
【日程】2021年11月1日(月)~11月7日(日)
【時間】10:30~18:30(初日13時から/最終日14時まで)
【会場】サブウェイギャラリーM(みなとみらい駅構内、改札から1分)
【展示】A2サイズ50枚予定
10月の還暦を区切りにした個展なので、広めの会場(かつ自宅から遠くない)を探しました。
1年前の申込&抽選ということでしたが、祝日が含まれている週なので、少しだけ競争率が高かったようです。
担当者の方から、
「写真見本がわかるようなものはないですか?」と
「別の週に変更していただくことは可能ですか?」という
2点の質問を受け、
このBlogページURLと日程変更OKですということを伝えました。
そして、翌週に「ご希望通りの日程で確定しました。」というラッキーな連絡をいただいたのです。
コロナ禍ということで、不確定要素が多かったのですが、いったん会場の確保だけはしておこうという判断になりました。
この時点で、最終日の会場返却は、18時半から16時に変更されていました。
ただ、1年先だったので、楽観視していたとことは確かです。