2018年5月28日月曜日
2018年5月26日土曜日
■写真展物語 第3章 第4話
【最初に決めたこと】
2016年12月に、今回の個展のテーマを決めてから、自分の中で2つの縛りを設けることにしました。
1つ目は構図。
すべてを横位置で統一することを意識して撮影することにしたのです。
もともと、私の写真は9割以上が横位置だったことと、縦横が混在すると展示レイアウトの自由度が下がるというか、悩ましくなるということで、横構図のみと決めました。
逆に展示に際して、変化や面白みに欠けるということになる可能性もありますが、すべての作品が同じ方向で統一されて並んでいるのを見てみたいという思いが勝りました。
撮影していると、どう考えても、これは縦構図だろうという場面も出てきますが、「猫と人」を意識した撮影のときは「縦構図も押さえておく」ということはしませんでした。
一度でも縦構図で撮影してしまうと、どうしてもそれを採用したくなった場合、迷いが生まれてしまうと思い、「それならば、最初から撮らない方がいい。」と決めたのです。
2つ目は色調。
各社のカメラには色調を設定できる機能がついていると思いますが、フジフイルムの場合は「フィルムシミュレーション」という昔のフィルム色を再現するような設定ができるようになっています。
展示用の写真については、この「フィルムシミュレーション」を『Velvia』で統一することにしました。
15年前に猫写真を始めたころは、フィルムカメラを使っていたので、「フィルムシミュレーション」は、なんだか懐かしい気分になります。
昔、使っていたフィルムは、ほとんどが『PROVIA』で、『Velvia』はあまり使ったことがありませんでしたが、「フィルムシミュレーション」では彩度が高めの『Velvia』が、けっこう気に入っています。
個人的な感想ですが、フィルムの『PROVIA』に比べて、「フィルムシミュレーション」の『PROVIA』は、少し地味な気がするのです。
また、RAW現像するときに、自分で各色ごとの彩度をいじりだすと大変ですし、きりがなくなると思いました。そして、個展を意識した場合の統一感を出すには、「フィルムシミュレーション」を利用するのが手軽で簡単だと思ったのです。
ただ、当然RAW現像は行っていて、色温度・明るさ・コントラストなどはいじっています。
人によっては、彩度が高いと、わざとらしくて派手になるので好みではないということもあるかもしれません。そこは何事でもそうですが、万人受けすることは難しいので、自分の好みで押し通すことにしました。
以上の2点、展示を見ていただくときに思い出していただければ幸いです。
2018年5月24日木曜日
2018年5月22日火曜日
2018年5月21日月曜日
2018年5月19日土曜日
2018年5月12日土曜日
■写真展物語 第3章 第3話
【DM制作】
準備期間が4ヶ月と短いため、とりあえずDMを制作しなければなりませんでした。連休前半に富士フイルムから届いた資料に、6月1日までにDM2000枚を提出するように記載されていたのです。まあ、8月実施の展示は全員が6月1日期限なので、8/31スタートの私としては、1ヶ月早めの提出ということになりますが。
でも、やることは2つだけでした。
(1)写真を選ぶ
展示する写真の中から、私が思うところの採用基準を最も満足しているものをセレクトしました。
基準は、
・今回のテーマが伝わりやすい
・文字入れをする余白がある
・猫が大きめに写っている
です。
今回は撮影した段階で、これDM向きなんじゃないかという写真があったので、迷うことなく、それを採用しました。
(2)文字入れをする
DMに記載することは、何度展示をやっても、ほとんど変わりませんので、文字の配置と色・フォント・サイズを考えればOKです。
今回は、背景が濃い目だったので、すべて白文字で統一。フォントは、自分の好みと見やすさでメイリオ。サイズは、配置した場所での収まり具合を見て調整。
以上、15分ほどで完成です。
確認でデータを提出しましたが、富士フイルムの担当者の方も、審査に出したポートフォリオの中で、この写真が一番DM向きとのことでしたので、即決定でした。
宛名面は、今までの個展のときと同様にサイトからダウンロードするだけだと思っていたので、提出しなかったのですが、担当の方から言われて気が付きました。
案内図の横に余白があり、簡単な書き込みができるようになっていたのです。文字のサイズ調整は、表面より難しかったような気がします。何を書いたかは、ぜひ実際のDMをご覧になってみてください。
さて、印刷枚数ですが、前回の個展で7000枚も印刷して、結構余ってしまった反省から、提出用2000枚込みで、3000~4000枚かと考えました。
今回は、告知に気合を入れるほどの準備期間もないですし暑い頃なので、いろいろな意味でゆるい告知になるため、このくらいの枚数があれば十分かと思います。
3000枚と4000枚の価格差は、あまりないので、念のため4000枚の印刷で決定です。
そして印刷期間が長いほど割安になるので、最長の1週間を選択するつもりです。逆算すると、そろそろ入稿しないと、宿題提出に間に合わなくなりそうです。なぜなら、週末に手でギャラリーまで持って行くからです。
しかし、現在ニュースリリース原稿の校閲中で、「ちょっと待って」状態なのです。なぜなら、DMでも一部同じ文章を記載しているので。。。
でも、これで宿題はおしま~い。
2018年5月10日木曜日
2018年5月5日土曜日
■写真展物語 第3章 第2話
【事の始まり】
今回の展示につながる物語の始まりは、2016年12月になります。
前回の個展が近づいていたこの時期、すごく寒い冬で「早朝専門」だった私も、ついに断念して、昼下がりから猫写へ出かけました。
いつもの公園は、いつもとは全く違う様子で、たくさんの人が、暖かい日差しの中で冬の午後を楽しんでいました。あまり期待していなかった猫たちも、いつものメンツが顔をそろえていて、嬉しくなったのを覚えています。
撮影を始めてみると、どうしても人の姿が写り込んでしまうのが気になりましたが、そのうちに慣れていきました。そうなってくると、逆に構図の中にわざと人を配置して撮影している自分がいたのです。
家に戻って、撮影した写真を見返すと、いつものメンツなのに今までとは違った雰囲気の写真になっていたのが新鮮でした。そのときに、次回の個展に向けては、このテーマで撮りためてみようと思い立ち、テーマというかタイトルが浮かびました。
『 猫と人が奏でる時間 』
これが、今回ミニギャラリーで展示する個展のタイトルです。
今までの2回の個展のテーマだった「野良猫たちの朝」とは、まったく違う展示になると思います。早朝の撮影では、ほとんど人もいませんでしたし、いたとしても通り過ぎるのを待って撮影していたので、この変化には自分でもちょっとびっくりしました。
そして、「猫と人」を意識して、猫の近くで人が来るのを待ち伏せをして撮影したり、人の近くを猫が通り過ぎるタイミングを計って撮影したりすると、今までになかった面白さがあり、モチベーションが上がったのです。
そうなると、今までにも増して、頻繁に猫写に通うようになり、いろいろなシチュエーションでの「猫と人」を探すようになりました。
おかげさまで、約1年という短い撮影期間ながらも、展示できるような内容にまとめることができました。
2018年5月4日金曜日
2018年5月3日木曜日
■写真展物語 第3章 第1話
【ミニギャラリー決定の経緯】
フジフイルムの審査結果は、4月中旬に「提出した写真(ポートフォリオ)」といっしょに郵送されるということでした。
しかし、下旬に入っても送られてこなかったので、「提出したのが2月上旬だったから、忘れられてしまったのかな?」と、ちょっと真剣に考えました。
そこで、念のため確認してみようと電話したら「あぁ、松本さんですね。すみません、連絡しようとしていたところでした。」という回答。さらに「実は、ご相談があるのですが、ミニギャラリーで展示してみませんか。」というビックリな状態でした。
「動物写真の応募は、すごく多いので、なかなか展示には至りません。松本さんの作品は面白いのですが、背景も含めて似た感じの写真が多いですね。」
なるほど、鋭い指摘。。。
「なので、絞り込んでいただいてのミニギャラリーなら展示していただけるのでは、という審査結果です。」
私が「ちなみに展示させてもらう場合、いつごろになりますか。」と聞くと「8月まで決まっているので、9月ごろですね。」ということで、会社の夏休み取得可能期間に滑り込んでいます。私の今の仕事は、10月~12月が忙しいので、応募のときの希望は3月開催にしていましたが、こんなところにも「運だけで生きている」感があふれているようです。
少し考えたかったので、「今週いっぱい時間をいただいてもいいですか。」と伝えると、「半年後に再度応募して挑戦するか、今回ミニギャラリーで展示するか、じっくり考えてください。」とのことでした。
家に帰ってから家族会議。
半年間で写真を入れ替えても劇的に変化するとは思えないし、せっかくのチャンスなので、展示させてもらおうという結論に至り、翌日「ぜひ、お願いします。」と連絡したのです。
Facebookではお知らせ済ですが、会期が確定しています。
■日程■2018年8月31日(金)~9月13日(木) 休館日なし
■時間■10:00~19:00 最終日16:00まで