2018年8月12日日曜日

■写真展物語 第3章 第9話


【トリミング】

私は、基本的にトリミングしない派です。

構図に迷わないようにするためにも単焦点を好んで使っているので、撮影時に制限された画角で構図を決めてしまいたいと思っているのです。後からトリミングしてしまうと、ズームレンズを使っているような感覚になって、切り取り方に迷いが出てしまうのです。
これはあくまでも私の感覚の問題ですから、トリミングやズームレンズが悪いということではありません。

今回の展示では、厳密に言うと、すべての写真をトリミングしているということになります。それは、A2サイズでプリントしているため、横縦比「3:2」で撮影したものを、AサイズやBサイズの横縦比である「√2:1」、つまり「2.8:2」にしているのですから、長辺を少しだけ切っているというわけです。

また、それとは別に、展示写真のうち2枚だけ大きくトリミングしているものがあります。大きくというのは、長辺である横方向の「3分の1」程度を削っているのです。当然、それに合わせて縦方向も削っています。
この2枚とも、最初はトリミングしていなかったのですが、何度も見ていると何だかしっくりこなくて、結局は大きく削ることになりました。たぶん、BlogやFacebookだったら何も考えずに、そのままアップしていたと思います。
やはり、時間をかけたり、時間を空けたりして、写真を見直すことは作品作りの上では大切な工程なのでしょうね。

あまり興味がないかと思いますが、もし、「どの2枚なのか」「なぜトリミングしたのか」が気になる方がいましたら、会場で声をかけていただければ、『丁寧に(笑)』解説させていただきます。


ちなみに、本日の投稿写真も横方向の「3分の1」程度を削っています。


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