2018年6月23日土曜日

■写真展物語 第3章 第6話


【プリント】

ご存知の方も多いかもしれませんが、フジフイルムでの展示プリントはインクジェットではなく、銀塩プリントを使わなければならないという決まりがあります。これは、展示本番だけでなく、審査に応募する写真でも同じです。
まあ、富士フイルムなのだから、当然と言えば当然ですね。

私は、今回応募した2018年2月の半年前の8月にも応募していて、落選しています。今回のテーマで撮り始めてから1年も経っていなかったので、無謀と言えるでしょう。
運よく合格したら、展示のときには、あこがれのプリラボ・クリエイトでプリントしようと考えていましたが、応募のプリントは安価な「カメラのキタムラ」にしました。(^^;

そして今回、展示できることになったので、最近オープンしたばかりのフジフイルムイメージングプラザへプリントを見るために行ってきました。
プロラボ・クリエイトの方もいたので、ミニギャラリーの件を話して、いろいろ伺ってきました。(「ギャラリー担当は、〇〇さんですか。」ということで富士フイルムの担当者の名前もご存知でした。)

銀塩プリントと言えば、ピカピカの光沢というのが私のイメージです。でも光沢は、美しくてハイセンスな写真には似合いそうですが、私の写真にはちょっと違うかなと思うのです。
そこで聞いてみたら、クリエイトの「マット」は一般的な【半光沢】なので、カラー写真に対しても利用されている方はたくさんいるとのことです。確かに見本展示されていたカラーの「マット」プリントは、落ち着いた雰囲気で好みな感じでした。
クリエイトの方によると、写真の内容によって印象がだいぶ変わるので、「マット」が合う合わないの判断は難しいらしいです。

ということで、イメージが違う何枚かの展示予定作品をセレクトして、A4サイズで「マット」と「グロッシー」の両方をプリントしてみることにしました。

約1週間後に届いたプリントを見ると、やはり「マット」がすごく好みに合っていました。とても落ち着いた雰囲気に仕上がっていて、『本番プリントはこれ!』と即決したのです。

そして、今回も本番サイズのプリントは、搬入日まで私の目に触れることなく、すべておまかせということになります。
梅雨入りして、撮影回数もぐっと減ったので、そろそろ展示写真の入替も打ち止めかなと思っております。

私は素人なので、普通のことしか書けませんが、SNSが普及したことで写真はすごく身近なものになったと思います。一方でパソコンやスマホで見る写真は、個々の環境によって全く違うイメージで再現されているはずです。プリントによる展示は、SNSに比べると、ごくわずかな人にしか見てもらえませんが、目の前にある現実の紙の上で同じものを共有できるのです。
やっぱり、リアルっていいですよね。


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