避暑地

おや、君はずいぶんと良い場所を見つけたんだね。

まだ、オープンする前のお店の機械式駐車場入口は、屋根があって陽が当たらないし、そのコンクリートの階段はひんやりしているよね。

写真を撮らせてもらうボクから見ても、３原色が揃っていて良い感じだよ。

夏休み最終日

今日で短い夏休みも終わりだから、一番暑い午後２時、33度の中、君がどう過ごしているのか見に来てみたよ。

風がだいぶ強かったから、木陰は過ごしやすくて、ボクも君の隣でゆっくりさせてもらったよ。

また、明日からボクの日常が始まるけど、君にとっては１年中が日常なんだよね。

夜×鉄×猫

気配を感じて振向いたら、君が歩いていてびっくりしたよ。

こんな時間に踏切を散歩しているのかい？

まあ、ボクも君のことは言えないけどね。

小さな水たまり

雨上がりのホームに出来た小さな水たまりに、信号機が映っていたんだ。

君は、その先から、不思議そうにこちらを見ていたけど、何が映っていたのかな。

錆びた階段

君がフェンスの隙間に入っていくのが見えたから、中を覗いてみたら、錆びた階段の上から、こちらを見ていたね。

ボクは、フェンスの隙間にレンズを突っ込んで、撮影させてもらったよ。

リヤカーの側で

小雨が降る日、君は雨に濡れることよりも、リヤカーの存在が気になって仕方なかったんだよね。

ボクは片手で傘を差しながら、思わぬ被写体にうれしくなって、慌ててシャッターを押したよ。

指差し確認

駅員として働く君だから、「指差し確認」なんて日常のことなんだよね。

うん、いい顔で、バッチリ決まっているよ。

眺望

君がそこから眺める街の様子は、きっといつもと同じなんだろうね。

だって、それを確認するために、そこへ登るのが君の日課なのだから。。。

熱視線

すぐそばまで歩いてきて、熱い視線を送る君。

直後に、ボクの横をすり抜けて行ったということは、「そこ、どいてよ。」の意味だったんだね。

カーブ

君は、線路がカーブを描く、その軌道の上にたたずんでいたね。

そして、ボクがシャッターを２回切る間に、去っていったけど、それでいいんだよ。

記念写真

ボクがカメラを向けたら、君は背筋を伸ばしておすましポーズをしたね。

そんなにかしこまったら、まるで記念写真を撮っているみたいだよ。

オブジェになった君

オブジェの中に溶け込んだ君には、誰も気付かずに通り過ぎていく。

でも、ボクは見逃さないからね。

招く猫

ボクが君を見つけてカメラを構えたら、君は、その扉の前に移動したね。

「ここで撮るといいよ。」
君は、そう言いながらボクを招いているような気がしたよ。

ギンガムチェックの特等席

爽やかな色のテーブルクロスだし、風通しも良いし、君がいる場所は、ずいぶんと涼しげなんだね。

このまま、お客さんが来なければいいような、それでは困るような、ちょっと複雑な気分だね。

ツチノコのいるホーム

君は、そんなところで何をしているのかな。

もうすぐ、電車が来るから危ないよ。

でも、君の方がボクよりよっぽど、この駅には詳しいよね。
そう、どうやら余計な心配だったようだね。

止まる猫

君は、字が読めるのかな。

ボクは思わず、「そこで待ってて」と言いながら、撮影していたよ。

案内係

「スイカやパスモは、ここにタッチしてください。」って、君は案内係なんだよね。

暑いのに、ご苦労様です。

霧雨の中

霧雨だから、そこでも雨宿りになるのかな。

だいぶ涼しいから、君は気持ち良さそうに、うとうとしていたね。

ボクの方は、だいぶ蚊に刺されてしまったけど、君に会えたから良かったよ。

無警戒

ボクのすぐ目の前で、そんなにリラックスしている君は、全く警戒していないということなのかな。

まあ、いいか。

陰の中から

遠くの子たちばかりに目が行ってたけど、そんなに近くで、君はボクのことを観察していたんだね。

ごめんよ、薄暗いから気がつかなかったよ。

暑っ！

あまりに暑いから、日陰の鉄板の上で伸びていた君。

少しは、ひんやりしているのかな。

遠い目

ひとりでベンチに座って、遠い目をしていた君。

ほら、電車がホームに入ってきたよ。
ボクは、これに乗っていくことにするから、次に来るまで元気でね。

素敵な高さ

高い場所に上がって、君は自慢げな顔をしているね。

そこは、ボクにとっても目線の高さだから、とてもありがたいよ。

ひとり占め

駅のホームを、ひとり占めしている君は、気持ち良さそうだね。

青空も見上げられて、君はごきげんだけど、きっと今日も暑くなるよ。

落ち着く位置

そこは君にとって、きっと落ち着ける位置なんだろうね。

君は、そこから動く気がないのだろうから、ボクはじゃましないようにするよ。

落書きじゃないよ

「これは落書きじゃないからね」と、君は言っているのかな。

毎日、ここでくつろいでいる君には、大事な確認事項の意味が解っているんだよね。